空とバニラ

ふつうってむずかしい

激動2023年後半*育児レポ*

はじめに

50代CG研の日和です。
みす老人会 Advent Calendar 2023 2ページ目 13日の投稿でございます。
1ページ目の13日投稿は前投稿
激動2022年後半~2023年前半*妊娠出産レポ* - 空とバニラ
をご覧ください。
なが~い妊娠出産レポを綴っております。

読んで感想をくださった方、本当にありがとうございます!
とっても嬉しいです!


さて前回無事生まれた息子ですが、出産はゴールではなく始まりです。
この半年たくさんの気づきと喜びがあったので2ページ目は育児について書かせて頂こうと思います。


・産後入院生活
・新生児期
・生後2~3か月
・生後4~5か月
の4本立てです。
今回も長くナッチャッタ!


産後入院生活

入院1~2日目

無事に帝王切開術を終え1日目は布団にぐるぐる巻きになりながら回復に徹しておりました。
息子とちゃんと対面できたのは翌日。
保育器の中で何やら心電図のコードが張り付けられていたりしましたが、念のための保育器なので交流タイム時は出してもらえ、初抱っこと初授乳をしました。
初めて我が子を抱いて感動……という気持ちより、まだ私の腹から出てきた子という認識ができず、そういうイベントでお借りしている子役を抱いている みたいな気分でした。

赤ちゃんは吸啜反射といって口に触れたものに吸い付く本能があるのですが、口が小さいため思った以上に授乳が難しかったです。
ただ一度口に入ってしまえばものすごい力で吸ってくるので乳首のマッサージやケアクリームは必須です。
どんなに痛くても授乳は休めないので早めのケアをお勧めします。痛くなってからだと傷が回復しないうちに次の授乳時間になり地獄を見ます。

赤ちゃんの免疫のために必要な初乳を与えたあとは病室に戻り、またひたすら回復タイム

帝王切開になると体にものすごい数の管がつながれることになり満足に動けません。
初日は
・両足に血栓予防のエアーマッサージャー
・左手に点滴2本
・右手にパルスオキシメーター
・右腕に血圧計
股間に尿カテ
・背中に痛み止めの麻酔
計8本の管が付いておりかつ下半身麻酔がまだ効いているので身じろぐことすら許されない状態です。

2日目になってようやく麻酔が切れてくるとエアーマッサージャーと尿カテ、パルスオキシメーター、血圧計が外されます。
そして点滴と一緒にトイレまでの歩行チャレンジを課されることになります。

これが本当に痛い人だとかなりツラいらしい。
お腹の傷が1か月くらい痛む人もいるらしいので帝王切開だから楽なお産とは言い難いですね。

私は生理痛もなければ切開傷もそこまで痛くなく2日目で普通に歩けました。
子宮の痛覚死んじゃってるのかな…それはそれで心配。
ただ放散痛といって子宮の痛みが何故か肩に来るタイプでした。
ご飯を食べて胃の重みで子宮が押されると肩の痛みがどんどん増してしんどかったです。
3日目くらいでなくなりました。

こんな状態なので経腟分娩の人は母子同室でお世話を始めている中、帝王切開組は入院前半はほぼ看護師さんたちに赤ちゃんのお世話を頼むことになります。

入院3日目

無駄に元気で回復が早いため、点滴が外れ母子同室ができる部屋に移動になりました。
トイレとシャワーがついている個室です!神。
トイレはまだしも、シャワーが共用だと予約が必要だったり、時間が限られていたりとすごく面倒だったのでとても嬉しかったです。
そういえば帝王切開組は点滴がついているため2日間シャワーが浴びれません。
私みたいに当初は帝王切開の予定じゃなかった人も急に帝王切開になる可能性があるので汗がふけるボディシートやスプレーシャンプーを買っておくと多少スッキリします。

引っ越し後15時から21時までお試しで母子同室がスタート

先ほどの子役(息子)が部屋に運ばれてきます。
簡単にオムツの取り替え方とミルクのあげ方の説明をされ、育児開始です。

と言っても新生児はお腹が空いたとかオムツが汚れたとか以外であんまり泣かず、基本ずっと寝ているので戦々恐々と見守るのが仕事になります。
3時間ごとに泣きだすので泣いたらオムツを交換し、授乳をします。
母乳は出てるのかイマイチ分からないけれど最初の1、2か月間は頑張って吸わせないと生産もされないらしいので、お互いのトレーニングのつもりで吸わせまくります。

この辺で気づいたんですが、産後の入院期間は体の回復というよりも、育児チュートリアル合宿です。
最低限の回復ができたら育児スケジュールに慣らすためにパッツパツに予定が詰め込まれます。
この日は初日のため夜間は無理せず新生児室に預けることになりました。


入院4日目

近年新型コロナウイルスの影響で面会が夫であっても禁じられている産院が多かったのですが、運よく産んだタイミングくらいで解禁になり、夫と実家の家族が顔を見に来ました。
赤ちゃんも産婦さんも免疫力が弱っており、感染すると大変なことになっちゃうので手洗い・マスク・飲食禁止は徹底されていました。

家族が見に来たタイミングでお名前を発表
ずーーっと悩んでいて結局生まれるまで決まらなかったのですが、出生後14日以内に届け出をしなければならないので最後はフィーリングで決定。
名づけに関して色々言われたら嫌だな~と思っていたのですが、家族みんなから いいね! を頂き安堵。
半年経った今、めちゃくちゃいい名前だと思ってます。呼びやすいし顔に合ってるし。悩んだ甲斐がありました。

この日は初めての丸一日育児コース。
こんな感じで1日過ごしました。

5:00 一日のはじまり あつ森と同じだね。 毎朝の血圧と体温を測ります。

6:00  授乳コールで呼び出され新生児室へ。オムツを替え、授乳中の抱き方の指導をしてもらいます。むずい。

7:00 赤ちゃんの体温を測り、他の測定のため新生児室に残したまま部屋に戻ります。ウトウト仮眠。

8:00 赤ちゃんは体重と黄疸値を測り、沐浴をしてもらいます。母は朝ごはん。この時間が一番の自由時間です。

9:00 授乳コールがあり、赤ちゃんを新生児室から引き取り病室でオムツ替え、授乳

10:00 赤ちゃん就寝。このあたりで切開の傷の回診や部屋掃除の方が来てくださります。

11:00 飲んでいる薬の記録や出生届、医療証の申し込み、扶養に入れる手続き等の書類仕事をします。

12:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳。お昼ご飯が来ますが授乳後にありつけるので冷めきったものを食べます。

13:00 赤ちゃん就寝。母は昼ご飯をかっこみ、下膳。

14:00 面会開始。寝ている赤ちゃんを見せびらかします。

15:00 赤ちゃん起床。助産師さんが冷蔵庫のミルクを補充しに来てくれます。夫が面会で来ている際はオムツを替えてもらったり、ミルクをあげてもらって練習してもらいます。

16:00 赤ちゃん就寝。ここで夫も帰宅。ウトウト仮眠

17:00 夜勤交代した助産師さんの回診。母乳の出や次の日のスケジュールについて説明をうけます。

18:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳。晩ご飯が来ますが(以下略 シャワーに入るため一旦新生児室に預けます。

19:00 晩ご飯をかっこみ、下膳。シャワーに入ります。

20:00 ドライヤーまで終えたら赤ちゃんを新生児室から引き取ります。

21:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳

22:00 赤ちゃん就寝。夜の血圧を測り、自分も就寝

24:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳

1:00 赤ちゃん就寝。自分も二度寝

4:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳

5:00 赤ちゃん就寝。自分は起床扱いになり、朝の血圧を測りに行きます。

6:00 スマホをいじりながらウトウト仮眠

7:00 赤ちゃん起床。オムツを替え、授乳。赤ちゃんの体温を計ったら8時の沐浴に間に合うよう新生児室に預けに行きます。


オムツ替え、授乳が8~9回 母の合計睡眠時間は5~7時間です。
睡眠時間は合計すると取れているのですが、長くて2時間しか寝られないので熟睡はできません。
ウトウトしながら常に耳を澄ませて眠っている感じです。

しかしこれはかなり上手くいっているパターンで、授乳が終わった後スッと寝てくれる子なら可能という感じです。
眠るのに寝かしつけが必要な子だとさらに眠れません。

あと、お気づきかと思いますが、この生活スケジュールはNO家事です。
ここに掃除や洗濯、食事の準備・片付けが加わるとどうでしょうか......。(恐怖)
新生児ワンオペ育児は終わりの見えないデスマと一緒です。
赤ちゃんが夜少しまとまって寝てくれるようになるまでは、ママはNO家事ですごせるのが理想です。
24時間手が空いている大人が2人以上いてようやく育児って成り立つな とここで感じました。


入院5~8日目

4日目のようなスケジュールの日と、夜間は預ける日を交互に繰り返し、赤ちゃんのお世話をする生活に慣らしていきます。

母子同室の際は基本的に一人で赤ちゃんの面倒を見ることになるので、とてつもなく気が張ります。
面会で夫や母が来てくれた日は安心してトイレにも行け、かなり気持ちが楽でした。

また、定期的に助産師さんも回診の際に様子を見てくれるのですが、これがテストを受けているような気持になり、かなりしんどかった。
助産師さんたちは皆親切でしたし、優しかったのですが、教えられたことがきちんとできていないのではないか…と見られる度に不安になりました。
掃除の方やごはんを持ってきてくださる栄養士さん、調乳指導に来る明治の社員さん等々、毎日病室に出入りする人が意外と多いのも気疲れします。

経腟分娩の人たちは入院6日目の午前には退院していったので、授乳室での顔見知りがごそっと減ります。
この育児チュートリアル合宿を早く私も卒業したい……。
入院後半4日間はずっとそのことばかり考えていました。

第2子出産とかで退院すると上の子と新生児とをワンオペで育児しなければならないママさんは入院期間中天国らしいですが、私は退院した方が24時間手が空いている夫がいたので、入院時の母子同室より楽だったんですよね。

で、本当なら9泊10日を回復が早い事を理由に8泊9日に早めてもらい、結婚記念日でもある7月7日に退院することになりました。
やったー!


入院9日目 退院

待ちに待った退院!もうウッキウキです。
ここからが本当の育児スタートにも関わらず。

今回私は緊急帝王切開となったうえに、無痛分娩処置も行ったので、それらの費用+9日間の入院費用+赤ちゃんの保育器使用代+ミルク・オムツ代で
合計約98万円かかりました。

最初概算料金表もらったときに何かの間違いかと思いました(笑)

妊娠出産に関わる費用は健康保険適用外というお話を前回したかと思うのですが、出産費用についても同じです。
ただし、吸引や帝王切開など医療措置が入った場合はその部分は保険適用となります。
なので高額療養費制度が使えます。自己負担金額は8万円くらい。

しかし高額療養費制度というのは一月ごとの自己負担限度額なので、月末生まれの場合は入院日が月をまたいでしまい
8万(6月分限度額)+8万(7月分限度額)となり16万円分は自己負担となります。
ガーン。
入院するなら月初か月半ばがおすすめです。

そこに保険適用外の無痛分娩処置10万円、分娩介助料44万円、新生児管理保育料11万円や食事代諸々が入り
自己負担額は88万円
最初は98万円だったので10万円安くなりましたね涙
月をまたいでいなければもう8万円安くなっていたのが悔やまれます。

この88万円から出産手当金50万円と入院予約金20万円を引き、18万円を窓口で支払いました。
出産手当金、50万円に上がったのは大変ありがたいが、全然負担はまだデカいのが現実でした。

ちなみに赤ちゃんの分の医療費は赤ちゃんの保険証と医療証ができた後に明細と共に窓口にもっていくと還付されます。
子どもの医療費が0円なの、本当に助かります。税金を納めた甲斐をここで実感します。

さてそんな感じで財布と体に莫大なダメージを負った状態で本格育児がスタートします。




新生児期

赤ちゃんが生まれてからの1か月間を新生児期と言います。
免疫力が弱く、お風呂もベビーバスにしたり、哺乳瓶もいちいち消毒が必要だったり、外出を避けたりと、とにかく雑菌にさらさないように注意した生活を送らねばなりません。

そして昼夜の区別がないので3時間ごとのお世話サイクルで過ごしていきます。

3時間ごとのサイクルは入院中予習しまくっていたのでそんなに苦痛に感じなかったのですが、外に出られないってのが結構しんどかったです。
母体も2か月間は産褥期といって回復が必要な期間なので外出は避けるように言われるのですが、赤ちゃんが寝ているので部屋の遮光カーテンはひきっぱなしで、自分も昼夜が分からなくなる生活が結構メンタルにきました。

この時は息子をまだ息子と認知できず、この子役 いつ返却になるんだろう とかぼんやり考えていました。
なんというかあの長い入院生活は一種のイベントで、終わったら全て元の生活が戻ってくる とかいうあり得ないことを心のどこかで思っていたんですね。
多分寝不足のせいなんですけど。

新生児はまだ目もあまり見えておらず、泣く以外の声はあまり出さないし、反射的な微笑みしか表情がありません。
今写真を見返すとちいちゃくて可愛いんですけど、当時はこの脆い借り物をどうにか壊さぬようにケアするので精一杯という感じでした。

母子健診

2週間健診や1か月健診で母子の問診があるのですが、母親はかならず心理調査もされます。
そこで 子どもを可愛いと思う みたいな項目で全てひっかかり結構心配されました。
可愛いと思えなくてつらい!というより自分の子として認識できていないので、なんでこの子ここにいるんだろう~という不思議な気持ちの方が強かったんですよね。

でも1か月経ち、2か月経ち、一緒にいる時間が長くなると心の底から可愛いと思えるようになりました。
こんなことができるようになった!今日はこんな反応をしてくれた!この子はこれが好きなんだ!
そうした経験の蓄積が子を可愛くしていくのだと思います。

ちなみに母子手帳にもメンタルについての項目がありました。
自分が生まれた時の母子手帳にはなかった項目だったので、最近産後うつに対するケアが手厚くなっているんでしょうね。


ちなみにこの健診以降お医者さまに相談できるイベントは自分で小児科に行かない限り3~4か月健診まで開きます。
ここでお世話をしていて不安に思ったことを片っ端から質問できるとネットで調べるより100倍安心感をもらえるので、普段気になったことはメモに留めておき、ここで解消しましょう。

生後2~3か月

生後2~3か月になるとぼんやり目が見えてくるのか、顔を目で追ってくれるようになります。
また、クーイングといってあーとかうーとかの声を出したり、あやすとニコッと笑ってくれるようになります。

そうなるともう可愛い。何してても可愛い。
高校生時代の自分に教えてあげたいですね。
自分の子はとんでもなく可愛いよ って。

こっから写真フォルダがもう息子だらけになります。

する気のなかったお食い初めも写真撮りたさに当日決行。
色んな反応が見たくておもちゃのイベントに連れて行ったり、某通信教材にも手を出しました。
いつかハッピージャムジャムするのかな……。

予防接種

生後2か月ごろから始まるイベントとして予防接種があります。
乳幼児は打たなければいけない注射が鬼のようにあります。
まとめて打った方がスケジュールを立てやすいので一日に4本も注射を打つことになります。
左腕に四種混合ワクチン・Hib 左足に肺炎球菌・B型肝炎 そしてロタウイルス用のシロップを飲まされるという地獄。
乳幼児でなきゃ恨まれます。
しかもこれ3回打たなきゃいけないので1回でもスケジュールがずれると結構大変です。

今はアプリで次の接種日や打たなきゃいけないワクチンを管理できたりするので活用して忘れずに打ち切りましょう。

また、これらの免疫がつくのは接種から3週間後とのこと
新生児期を過ぎているとはいえまだまだ免疫が弱い状態なので、もし生後3か月以内の赤ちゃんに会いに行く際は風邪などの感染症に注意して会ってあげてくださいね。


生後4~5か月

首がすわり、THE赤ちゃんっぽくなります。
早い子だと寝返りやずりばいをし始め動きまわるようになってきます。

あやすとニコッではなく、もうケタケタと声を出して笑います。
体重も出生時の倍以上になりあやすのに体力を使うようになります。重い。
すごくいい筋トレになりそうなのですが、産後の体重は-8㎏からピタッと減らなくなってしまいました。
おかしいな、母乳をあげていると痩せると聞いたのに。

親の顔も覚えてきてくれているのか、朝起きて目が合うだけで満面の笑みであいさつをしてくれます。
爆裂に可愛い。
子を産んで思いますが、無償の愛というのは子からもらう事の方が多いのでは、と思います。

3か月を過ぎると体調もかなり良くなり、育児も夫との連携に慣れてきて、自分のための外出ができるようになりました。
友達の結婚式に参列したり、妹とお出かけしたり。
ちょうどうつ状態で休職してから丸1年経ち、心の回復もしてきたようで、毎日とても充実しております。

産休手当と育休手当の罠

心身共に元気になってきた
そうなると見据えるのは復職ですね。
本当は育児休業を2歳の誕生日前日まで目一杯とるつもりでいました。
子どもの成長を間近で見ていたいという思いがあったのと、自分が幼稚園通いだったため、それまでは自宅で見ていたかったのです。

ただ前回お話したようにうちは夫が現在無職なので、お金が死ぬほどないんですね。

実は産休手当と育休手当はすぐにもらえるものではありません。
産休手当は産後8週間ある産後休暇が終了してから2か月後
つまり産んだのは6月なのに10月に振り込まれました。おっそ。

育休手当も産休が終了し育休に入ってから2か月単位で申請されるので、最初の育休振り込みは11月でした。おっそ。

そして大変BADなことに産休手当は傷病手当と重複して受け取ることができません。
産休に入った5/18~傷病手当の給付が停止し、7,8,9月はマジの収入0でした。

9月の終わりごろ、貯金をほぼ使い果たし残高が600円になった時の絶望感たるや。
私のへそくりでどうにかやりくりしました。


子どもは赤ちゃんとはいえ結構お金がかかります。
ミルクは一缶2000~2500円くらいしますが2週間もたないので1か月1万円くらいかかります。
オムツも一袋1500円くらい。こちらは2週間くらいはもつので3000円。
ほかにもおしりふきやオムツ袋など結構消耗品が多くランニングコストが高いです。
子は贅沢品というのもあながち間違いじゃないと思います。

現在はやっと振り込まれた産休手当と育休手当でなんとかやっていけているのですが、それも来年の夏まで持つかどうか。
育休取得から180日経つ2月には育休手当が20%減ってしまうので結構急ぎ目に復職をせねばなりません。


保活戦争

そうなると保育園は必須です。
実は住んでいる地域はちょっと前まで待機児童ワーストの地域で保活は思った以上に熾烈でした。

保育園もいくつか種類があり、ものすごく大雑把に言うと
・国の基準を満たし、自治体に認可されている 認可保育園
・国の基準未満の 認可外保育園
の二つに分けられます。

そして認可保育園は自治体が管理しているので、保育料は自治体が決め、所得で変わります。
また入園申し込みは自治体にすることになります。

一方認可外はその保育園を運営している個人や法人が保育料を決めており、申し込みも園に直接申し込むことになります。

で、どっちがいいかっていったら国の基準満たしてるし、安全そうだしで認可保育園の方がいいですよね。
大体の保育園が認可なので自分の家や職場から通いやすいところとなると大体認可保育園が希望になります。

しかしこの認可保育園、激戦区の第一子はほぼ入れないということに気づきました。

申し込み期間が終わった後、入園希望者には調整点数が割り振られます。
フルタイムで働いていたら10点
パートナーもフルタイムだったらさらに10点
みたいに。

そして昨年の入園者の最低点数を見ることができるのですが、大体フルタイム共働きでもらえる20点が最低点か、21点のフルタイム以上の加点をもらっている点数が最低点になっていたりします。
この加点、何かというと兄弟加点です。
上に兄弟がいると加点がつき、フルタイム共働きの点数じゃ勝てなくなります。

じゃあこの兄弟持ちに勝つためにはどうしたらいいか。
そこで出てくるのが認可外保育園です。

この認可外保育園に半年以上預けている実績があると待機児童として2点加点がつきます。
そうなると兄弟持ちにも勝てるわけですね。

さらに認可外保育園はこの加点選抜ではなく、抽選だったり先着だったりと園によって申し込み方法が様々です。
この調整点数の争いがいらないため、我が家のように夫が求職中でフルタイム共働き加点すらもらえない家にはうってつけです。
0歳児クラスは認可外で入園し修行を積み、加点をため1歳児クラスで認可保育園申し込みに再度チャレンジする という作戦に決まりました。
(その時までには夫にフルタイム就職してもらわないと計画がパアだが)

そこで私が復職した際に通勤経路上にある認可外保育園に目標を絞り保活を進めました。
第一希望の保育園は完全実力勝負の先着申し込みでした。
朝8時からの受付でしたが、何時から並んでいいのか問い合わせると
何時でも大丈夫です~^^と返答。
何時からでも???


夫が朝4時に様子を見に行きました。
なんとすでに1人ならんでいるじゃあないの。
慌てて夫そのまま待機。
4時間に渡る地蔵の末、0歳児クラスの1番をGET!
(先頭の人は1歳児クラスだったそう)
これで熾烈な保育園活動2023は一旦終了となったのでした。
めでたしめでたし

ちなみに0歳児枠は6人分しかありませんでした。
6時時点で結構並んでたそうなので8時にのこのこ行ってたら終わってました。


保育園はよく妊娠中に見学に行けなんて言われるのですが、本当にそのくらい早めに計画を立てないとどこにも入れないなんてことになりかねません。
特に都内は結構激戦だと思いますし。

無事保育園は決定したのですが、正直子どもを預けるのが惜しいです。
4月入園なので、残り4か月間 子どもとの時間をたっぷり楽しみたいと思います。



さいごに

また10000字超えてるよ。

熱量から分かったと思うのですが、育児中すごく大変で誰かに共有したかったのは
・入院生活
・手当の制度
・保活
です。

メインの子育てに関しては息子はめちゃくちゃに育てやすいタイプの子で苦労しておらず、のろけ話にしかならないのでかなり省略されています。(笑)

子どもは可愛いのですが、どうしてもこうした環境のところで育てにくさが目立つな~と実感した半年でした。
こういったところが整えばもう少し少子化も緩やかになるのでは…と感じます。
お金もね、5000兆円欲しいですね。


ただ何度も繰り返すのですが、子どもと過ごす日々は替えがきかないほど楽しいです。
色んな発見や、学びがあり、子がいる選択をあの時にしてよかったなと思います。
結果論なのでいなきゃいないで人生楽しんでいたとは思いますが。

こんな長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の経験がいつかどこかでちょっとでもお役に立てれば嬉しいです!




前回の記事に貼ったベビーリストですが、予想以上にお祝いいただき本当にありがとうございます。
1人くらい優しい人が何かの間違いでくれたりしないかな~なんて邪な気持ちで貼り付けたのですが、私の周りには善人しかいなくて泣きそうです。
本当に助かります。ありがとうございます。
この御恩はいつかかならず!!

そしてお祝いできる余裕がなくて…ごめん…と思っていらっしゃる方
全然いいのです!むしろそれが普通というか…...私だったらスルーしてます(笑)
もしよろしければ読んでくれた感想をつぶやいてくれるだけでも本当の本当に嬉しくてたまらないので、そうしていただければと思います。


子育てで書く暇あるかな…と思いながら参加しましたが、アドベントカレンダーに参加して良かったです。
創作し、みなさんに反応いただける喜びを4,5年ぶりくらいに思い出しました。
今日はいい夢が見られそうです。
みなさまも良い年末をお過ごしください。

日和

激動2022年後半~2023年前半*妊娠出産レポ*

はじめに

はじめましての方ははじめまして。
お久しぶりの方は超お久しぶりです。

MIS.Wでは50代CG研で日和という名前で活動をしていました。
卒業して早4年 なんなら5年経とうとしているとか…...
現役の方に私のことを知っている人はもう誰もいないと思うのですが、MIS.WのXアイコンが私のイラストのままなので、たまに見かけてはほくそ笑んでたりします。


さて、最近私の周りは結婚ラッシュで、おめでたい話が飛び交っております。
もう20代も後半中の後半に入り、今後の身の振り方を考える人も多くなってきたってことですかね。

結婚し、パートナーとしばらく生活を共にしていると次は子どもについて考えることになるんじゃないかな、と思います。

正直今は子を持つことに対しての逆風が吹き荒れていますし、メリット・デメリットとかで考え出すと夫婦二人だけの生活の方が魅力的に思えるのが自然じゃないかな~と思います。
DINKsってやつですね。
実際私もそのつもりでしたし、夫に結婚する際に子どもは望んでいないことを承諾してもらったうえで結婚しました。


ところが、今いるんですよね。
本当に人生分からんな~と思います。


今回は
・子を持つことに決めるまで
・妊娠中の変遷
・出産レポ
のトピックスで書こうと思います。

正直最初の話題は心身ともにモヤついてるだけの話で長いし面白くないのでたたんでおきます。(笑)
同じようにどうしようか悩んでいる方やモヤつきに興味がある方、時間に余裕がある方は読んでみてください。


妊娠出産って女性なら当事者として、男性なら支えるパートナーとして誰でも体験する可能性のあるイベントなのに、
え、知らなかった…もっと先に教えておいてくれよ~!
と思う事が多々あったのでその辺についても皆様の今後の参考になるように書き連ねておきます。(私が無知すぎたというだけかも!)


子を持つことに決めるまで

妊娠中の変遷

子を持つことに決めるまで も読んでくださったみなさま
お待たせいたしました!

ここから本編です。


2022年11月~2022年12月 妊娠初期

さて検査薬の陽性が分かってすぐにしたことは以下
・今飲んでいる薬が禁忌薬でないかの薬局への問い合わせ
・ちゃんとした検査をするために産婦人科の予約

妊娠初期中のハイライトは
・心拍確認
・初妊婦健診
・つわり
です。


今飲んでいる薬が禁忌薬でないかの薬局への問い合わせ

妊娠中・授乳中は胎盤や母乳を通して薬の成分が赤ちゃんに入るため発育に危険な成分が含まれている薬は飲めなくなります。

それを禁忌というのですが、ぶっちゃけ禁忌じゃなくても薬の使用はなるべく控えてという状態になります。

禁忌じゃない薬は基本的に赤ちゃんへの影響よりも母体に投薬しないことの方がデメリットである場合のみ許可されることになります。
処方してもらっても「赤ちゃんへの影響はないわけじゃない」という不安を抱えることになるので、基本的に健康体でいるのが一番です。

ちなみに飲む薬だけでなく、目薬や湿布などのあらゆる処方薬が影響の対象になるので、処方してもらう際は必ず妊娠・授乳中であることを伝えて受診するか、通っている産婦人科で診てもらい処方してもらうのが一番です。


私が飲んでいたトリンテリックスと桂枝加竜骨牡蛎湯という漢方は禁忌ではないものの、後述するつわりが悪化するので結果的に投薬を中止しました。


ちゃんとした検査をするために産婦人科の予約

よく見るスティック状の検査は簡易的なもので陽性が出たら必ず産婦人科で診てもらわなければなりません。

受精は受精でも子宮外の卵管等に受精してしまう子宮外妊娠だと命に関わるからです。

そんでこの産婦人科の予約がかなり大変でした。


基本的に妊婦検診を受けたところで出産までできるとカルテがあるので安心だし楽なのですが、都内は土地が狭いからか、中々入院までできるところが無く、あったとしてもみんなそこに集中するので既に出産用の予約は埋まってるなんてこともありました。

あと病院が小さいとそれだけ設備も限られることになり、双子等の多胎や肥満・高血圧等の持病があるハイリスク患者は対応ができないため門前払いを食らうこともあります。

私の生まれた産院はBMI30以上になると健診途中でも転院を余儀なくされるとかで諦めました。
世知辛い。


ちなみに初診予約をする際は基本的にどこも電話です。
これもめちゃくちゃハードルが高かった。
レストランも電話しか予約ができない店だと諦めるレベルに電話が苦手なので本当にしんどかった。
でも命がかかっているので致し方なし。

あとは最終月経の開始日を聞かれます。
これは最終月経開始日を0日として妊娠期間を数え、出産予定日を計算するためです。
大体月経が来ず検査をしている時点で1か月くらい経っており記憶が曖昧になるので不順の人ほどアプリかなんかでメモとっておいた方がいいです。マジに。

妊娠発覚時から1か月、2か月とカウントするのかと思っていたので、受診時はすでに妊娠2か月目ということになり、あと半年ちょいで子どもがいる生活になる急変っぷりに驚きました。
十月十日のうちの2か月、もう過ぎてんの!?って。


余談ですが…
さよなら絶望先生」で11月4日生まれの先生が十月十日逆算すると12月25日のクリスマスベイビーで絶望する という話がありました。あれは偽ですね。
12月25日に受精をしたと考えると最終月経日は2週間前の12月10日前後
そうなると出産予定日は9月15日前後となります。
11月4日生まれはバレンタインベイビーかな。



結局すでに出産予定月の入院予約はキャンセル待ちになるものの、家から行きやすくてネット予約もできる綺麗な病院に予約を取りました。
手ぶら入院できるくらい設備が整っているのも良かった。まあ入院キャンセル待ちなんですけど。


心拍確認

11月8日 妊娠6週目 産婦人科で初めてのエコー
あのお腹にあてて見るエコーはお腹が大分大きくなってきてからということを初めて知る。

経腟エコーでまずはきちんと子宮内に赤ちゃんがいるかどうかを調べます。
胎嚢と胎芽、卵胞嚢を確認
ここで「おめでとうございます 赤ちゃんいますよー」と先生から各部位の説明を受けました。
胎芽という名にふさわしく、豆粒みたいな何かが白く映っており、この時点ではまだ私も夫も実感0 ふーん?くらいな反応。

子宮内妊娠が確認できたら次は心拍の確認です。
胎芽の真ん中でチカチカ点滅しているものがあり、それが心臓とのこと。
先生がカーソルを心臓に合わせると診察室内にドゴンドゴンと脈打つ音が響き
そこで あ、生き物だ と妙に感動。
豆粒からこんなしっかりした心臓の音が鳴るんだ と改めて命であることを実感しました。

お医者さまから母子手帳取得許可が出たのでその日のうちに母子手帳をもらいに市役所へ。
健診に使う補助券についてや、生活の注意事項を聞き手帳をもらいました。


後々知ったのですが医師によっては10週程度をすぎないと母子手帳取得のGOサインを出してくれないところもあるそうです。
というのも12週目までは流産の確率が13~14%程度あるらしく、心拍の確認ができない、もしくは確認できていても停止している等で早期流産になる子が10人に1人はいるということになります。
結構多いですよね。
妊娠したらよっぽどのことが無い限り普通に生まれてくる なんてのんきなこと考えてましたが、存外何事もなく安全にお産までたどり着ける方がレアなのかもしれません。


医師からGOサインが出るくらいには今のところ問題が無い状態なのだろうとホクホク顔で帰ろうとしたその時
「お会計36800円です」
え?なんて?


初妊婦健診

これも知らなかったんですけど、妊娠出産に関わる健診費用は保険外で自己負担なんですね。
妊娠は病気じゃない し 母子の健康状態を調べるものなので人間ドッグとかと同じ扱いってことなんでしょう。

理屈はわかる

でも任意の人間ドッグとちがってほぼ強制の健診なのでどうにか保険にしてほしい!!
切実に。

あと 妊娠は病気じゃない は病気じゃないから治療不可な心身の不調に耐えるしかない という意味だと思います。
絶対に。


初めての妊婦健診は
赤ちゃんの発育に問題がないか
発育に問題が出る病気を母体が持っていないか
をエコーや採血で検査していきます。

この採血があるとお値段がバーンと跳ね上がるのですが、
市の補助券使っても手出し15000円くらいありました。泣


この補助券も自治体によってまちまちだし、産院の方のお値段もまちまちなので、人によっては補助券を出せば手出し0円とか小銭程度の支払いで済むという人もいます。
私の産院はエコー検査のみの日に補助券出しても5000円は手出しがあったので月1万円は絶対に病院代がかかることになりました。
休職中の身には結構痛い出費でした。

ただ、高いだけあってエコーは毎回録画動画でくれたり12週以降は白黒2Dだけじゃなく、3Dの映像も出してくれるところでした。
エコー写真は感熱紙で劣化してしまうので、記念にもらえるなら動画の方がおすすめです。


つわり

無知すぎるあまり、つわりってドラマとかでみる
ウッとなって流しとかにちょっと吐く
このくらいなイメージで1週間くらいで終わるもんだと勝手に思ってたんですよね。

とんでもなかった。

つわりは基本妊娠6週ごろから16週くらいまであるもので、2か月半くらい続くものでした。
全くないという人もいれば出産するまでずっと症状がある人もいて症状も個人差があります。
吐くのが止まらない人もいれば食べていないと気持ち悪い人
臭いに敏感になりツラい人、よだれが止まらなくなり気持ち悪い人
と気持ち悪さのバリエーションがめちゃくちゃあります。

私は6週ごろに胃がむかむかしだし、
8週ごろには食道の弁が機能しなくなったのか少し前傾になるだけ全て出ちゃうようになりました。
起きてても寝てても常に胃が消化不良な感じで乗り物酔いに近い感覚。
薬でどうにかできないし、特に解消法があるわけでもないのですが、
「つわり いつまで」「つわり 改善法」とかを無限に調べてました。

蒸しささみやブロッコリー、水道水は吐き気が強くなり
インドカレーやピザ、マクドナルドのポテトなどの油分が多いものは平気という謎っぷり
こんな状況でもダイエット食はイヤでデブ食がいいと申すか。
あとご飯派だったのですが圧倒的にパン派になりました。コンビニのタマゴサンドにお世話になりまくり。

ピークは12週ごろ。食べれはするので食べては吐きを繰り返し4~5㎏痩せました。ラッキー。
クリスマスケーキは意地で食べ、体に吸収させました(笑)

2023年になるとつわりも2022年に置いてきたのかピタっとよくなり1月中にはトンカツ定食をペロっと食べられるようにまでなりました。
後期には後期づわりがまたやってくるのですが、ひとまずごはんをまともに食べられることにとてつもなく感動しました。

あとつわりで苦しんでいるときは身体的苦痛が強すぎてうつ状態の罪悪感とか希死念慮とかのメンタル的な症状がかなり改善しました。
そんなこと考えている暇ないくらい気持ち悪かったので。
あと、どんなに長くても7月には解放される見込みのある苦しさだったので、全く終わりの見えなかったうつより全然気持ち的に楽だったんですよね。


2023年1月~2023年3月 妊娠中期

妊娠16週にもなると胎盤が完成し、安定期というものに入ります。
流産の確率がぐっと減り、22週以降であれば万が一生まれてしまっても医療でなんとか生きられる可能性が高くなります。
赤ちゃんは体の器官のほとんどができあがり肺の最終調整に入ります。

妊娠中期のトピックスは
・夫無職になる
・夫婦の思い出作り
・ベビーグッズ爆買い
でしょうか。

夫無職になる

子無し夫婦を承諾して結婚してくれた夫ですが、実はかなりの子ども好き。
此度の妊娠も実はかなり嬉しかったようで子育てに参加する気満々でした。
一緒にたまごクラブを読み、ベビーグッズの下調べをし、妊娠中の栄養管理をしたりとかなり積極的にサポートしてくれました。

でも男性の育児参画というのはまだまだというのが現実で零細企業の工場勤務だった夫は育児休暇が取れそうにないうえに、見通しの立たない長時間勤務が相当イヤだったのか2月末に会社を辞めてしまいました。

え~~~~~!私も休職中だし、収入傷病手当と失業手当のみ~!?やば~~
とは思いましたがもう辞めちまったものは仕方ないのと、元々夫の給料は全て貯金に回していたので、しばらくはなんとかなるか...と謎の楽観モードに入り承諾してしまいました。

この手当生活、贅沢はできないものの老夫婦のような生活を満喫できすごく良かったです。
午前中に二人で家事等を済ませ、午後はのんびり散歩。
妊婦健診やパパママ学級なんかのイベントも全て二人で参加できプレパパ準備としては完璧だったと思います。
やっぱり労働は悪なんだよなぁ。

まともな企業なら男性の育児休暇は申し出があった時点で説明が義務付けられています。
し、22年10月から産後8週間のうち4週間休暇を取得できる産後パパ育休なんかも新設されました。
奥さんの退院後に合わせて1か月取得できると一番大変な時期を二人で支えあえてとてもいいと思います。


......夫、23年12月現在まだ無職です。さすがにそろそろ就職してくれんと困るぜ。


夫婦の思い出作り

夫も暇になったことだし、私も安定期に入り体調も大分落ち着いたので子どもができると中々できなくなることをやりつくしました。

・ちょっといいレストランでコースディナー
 赤ちゃんがいると時間がかかるコースや、そもそも静かなオシャレレストランには入れなくなります。

・焼肉、鉄板焼きのお店
 網や鉄板がテーブルにある店は触るなと言ってちゃんと触らない年齢になるまで危なくて連れていけません。

・のんびり旅行
 子どもがいると子どものための旅行コースになります。長距離の移動やホテルでのんびりみたいなことはさせてくれなくなるので今のうちです。

・ウィンドウショッピング
 子どもがいると子どものための買い物になります。大人の周りたい店なんてつまらなくて回っちゃくれない。(自分もそうだった)

・映画
 映画館は子どもがある程度大きくならないといけないし、暗いのや大きい音を怖がるような子だとなおさら行けなくなります。

・温泉、入浴施設
 多くの入浴施設がオムツの取れていない子や小学生未満の入場ができなかったりします。
 仮に入れたとしても子連れだとのんびり湯につかるなんてこともしばらくできないので満喫しておきました。


2月末に学生で混む前に、とディズニーランドにも行ったのですが妊婦さんはほとんどのアトラクションに乗れないので、ちょうどタイミングよくやっていたホーンテッドマンションの謎解きで園内を歩き回って楽しみました。
何年後になるか分からないのですが、今度はシーに行ってソアリン乗りたいです…。

ベビーグッズ爆買い

身体も心も万全になったとなれば次は環境を整える番です。

多くのベビーグッズは生まれてから様子見がいい、と今となっては思うのですがベビーカーやチャイルドシート、ベビーベッドなんかの大物は結構値段もするので、セールのタイミングで気に入ったものが安くなってるのなら産前に買っちゃうのでもアリだと思います。

2月3月はベビーカーの新しいモデルが出る直前だからかセールになってました。
以下産前に買いそろえたベビーグッズです。

・ベビーカー 新生児から乗れるタイプ
・抱っこ紐 新生児から使えるタイプ
・ベビーベッド
・ベビー布団
・沐浴用バス
・ガーゼ、タオル
・新生児用肌着 2セット分
・50~70㎝のベビー服 3着
・おくるみ
・ベビー用洗剤
・保湿剤
・おしりふき
・哺乳瓶 1本

この中でベビーカー以外は産後すぐ使い始めました。
ベビーカーは6か月になる今もあんまり使ってないのです。
都内だと道が狭いし、電車も混んでて中々乗り入れる勇気がないので…。
腰が据わった後に乗れるB型ベビーカーの購入で全然良かったな、と思います。

あとオムツも生まれてからの購入がおすすめです。
出生体重によってオムツのサイズが決まるのですが、2500g以下だとSSサイズ 3000gくらいだと新生児サイズ 4000gくらいだと新生児サイズの出番が短い みたいに必要なオムツが生まれるまで分からないので産後パパに買ってもらって用意してもらうのがおすすめです。

ベビーカー、抱っこ紐、チャイルドシートは使う頻度が高い場合、必ず店舗で試させてもらうのがいいです。
雑誌やサイトで人気の品でもいざ使ってみると自分には使い勝手が悪いとかあるので…。
抱っこ紐の装着はお腹が出るとしにくくなるので妊娠後期に入る前がオススメです。


この買い物で大体10万円くらいは消し飛びました。
子供用品、小さいくせに値段は小さくないので要注意です。



2023年4月~2023年6月 妊娠後期

いよいよ出産もさしせまってきた妊娠後期
赤ちゃんの体重も1㎏⇒3㎏まで急成長しました。
かなりお腹が出るようになり胎動もお腹の上からでも波打つのが分かるくらい激しくなります。

・体重管理と血圧管理
・緊急搬送
・入院準備
が後期トピックスです。物々しくなってきました。

体重管理と血圧管理

数多の妊婦さんを悩ませる体重管理
妊娠中は赤ちゃん、胎盤、羊水合わせて5kgくらいあるのですが、それを含めてだいたい10kgくらいに体重増加を収めてと言われます。

でもこれ、体重が標準レベルの人の話です。

私は入社後ストレスかなんなのか大学時代から20kg増量し、妊娠スタート時に80kgありました。BMIも30越え肥満++です。
で、増加は5㎏以内にという話になりました。つまり赤子以外お前は一切増やすなという宣告です。
当たり前ですね。

で、妊娠後期にどうなったか
なんと同じ80㎏!
つわりで4~5㎏落ちていた状態をキープし、なんとか赤ちゃんのみ体重を増やしてもらうことに成功しました。

妊娠中はほとんどの人が食欲増進し体重管理がめちゃくちゃに難しいので体重管理が上手くいっていると助産師さんたちからどちゃくそに褒めそやされます。
嬉しい。

でも私の場合うつで心身が異常な状態で妊娠スタートし、妊娠によるホルモンバランスの乱高下で普通の人ならメンタルを崩すところを異常状態に異常状態が掛け合わさり正常状態になったのか、仕事をしていた時のような異常食欲は全くなく、赤ちゃんで胃が圧迫されていることもあり、かなり小食になりました。
このおかげで産後8㎏の減量に成功しました。やったー!


しかし喜んだのもつかの間。
血圧が結構ギリ。
上130下80超えると要注意になるのですが、毎回128とか123とか。
赤ちゃんがありとあらゆる臓器を圧迫しまくるのでどうしても血圧が上がり頻脈になります。
結局この血圧ギリ状態のせいで出産時大変なことになるのですが、妊娠中はなんとか散歩をしまくったり水を飲みまくったりでギリ正常を保ち続けました。


緊急搬送

血圧ギリ状態が良くなかったのか、妊娠中は推奨されていない仰向け姿勢だったのが良くなかったのか
出産を間近に控えた6月中旬の夜中
突如左目の視界が盲点のようにかけ、頭がぐらぐらとめまいのような症状が。
次第にサーっと血の気の引く感じがし全身に悪寒、手先の痺れや息苦しさが出るように。

このまま寝たらなんかもう起きれない気がする
と感じ救急相談の上救急車を呼ぶことに。

病院に着くころには頭痛のみで大分症状は落ち着いていたため、かなり申し訳ない気持ちになりました。

25年ぶりの救急車だったのですが、妊娠中だと基本的に通っている産婦人科にしか行けないっぽいです。
母体に何かあり、胎児にも影響があった時に産婦人科じゃないと設備がないからかもしれません。
無論産婦人科に脳を診る設備はないので、正確な診断はされず点滴だけ打ってもらい朝方まで休ませてもらって帰りました。

おそらく脳貧血とパニックで過呼吸起こしていただけだとは思うのですが、血圧がギリだったこともあり、脳卒中の可能性も否めず。
機会があったら早めに脳ドッグ行っておきたいです。

入院準備

妊娠37週目に入るともういつ生まれてもおかしくない正期産に入ります。

緊急搬送されたこともあり、マジで何があるか分からない と入院準備を進めました。

産院によって用意されているものがまちまちなのですが、基本的に入院時は大荷物になります。

経腟分娩ならば大体5泊6日程度
帝王切開ならば9泊10日程度になります。

その期間中の下着やタオルとなるとかなり嵩張って大変でした。
可能なら面会時に着替えの持ち帰りを誰かに頼めると楽です。

私の産院では以下を用意してくれていました。
・パジャマ
・お産用パッド
・スリッパ
・シャンプー等のアメニティ
・おしりふき
・オムツ

そのうえで自分で持っていったものは以下
・下着
・タオル
・ホットアイマス
・着圧ソックス
・スキンケア用品
・退院時の服
・退院時の赤ちゃんの服
・沐浴用ガーゼ
・マスク
・延長コード
・書類用ファイル
・筆記用具
母子手帳
・ペットボトル用ストロー
・貴重品

タオルがね、めちゃくちゃ嵩張るんですよ。
今見たら私がお世話になった産院はタオルの貸し出しも始めたらしいです。
素晴らしい。

お産中は荷物は病室に運ばれてしまうので、分娩中も使いたいペットボトルストローや汗拭きタオル、貴重品、スマホ充電器等は小さいバッグに小分けにして分娩室に持ち込めるようにすると便利でした。

このお産中の下着、悪露を受け止めるための分厚い産褥パットを付けやすい産褥ショーツを指定されるのですが、悪露が収まるまでの1か月間しか使わないのに結構な枚数を用意しなきゃいけないので地味な出費でムカつきます。やっすいやつでいいです。

私はギリギリまでサボってしまったのですが、本来は妊娠後期に入ったらすぐ準備しておくといいです。
いつ破水するか分かりませんし、胎動が少なく心配で診てもらったら緊急出産等もあり得ます。
22週を過ぎたら死産でない限り生まれた瞬間に育児がスタートするので心の準備と一緒に用意を早めにしておくと安心です。


出産レポ

6月21日

血圧がギリなこともあり、パニックを起こすと過呼吸になるなど通常出産に耐えられないのではと思い無痛分娩を予約していました。

私のお世話になった産院では無痛分娩は計画分娩であらかじめ日を決めてその日に促進剤をうち、麻酔をかけながら陣痛を待つという方式でした。

21日に入院し、22日出産の予定でした。

21日当日に病院に向かい、まずは子宮口の検査。
出産は子宮口が10㎝まで開くといきんでヨシになります。
それより開いていない場合は陣痛が来ていても赤ちゃんの頭が産道に入っていけないのでいきんではいけないのです。
出産は小さな穴から無理くり出すのが痛いというイメージだったのですが、子宮がギューッと収縮して出そうとしているのに、子宮口が開ききるまでは力をいれてはいけないというのが地獄なのです。
なんでここ連動してないんだろうね。収縮始めたらさっさと全開大になってほしいもんです。

んで検査の結果3㎝開いているとのこと。
まったく開いていないとここに器具を入れまくってむりやりこじ開けることになります。
これも結構痛いらしい。
ある程度開いていたのでこの日は促進剤を打って様子見。

朝10時から促進剤を入れ始めたのに18時の夕飯時点で音沙汰無し。
雲行きが怪しくなってくる。

病院のごはんは栄養バランスもばっちりなのに、見た目も味もすごく良くてかなり嬉しくなりました。
初診を受けていた産院は結局キャンセル待ちが空かず、別の病院に転院していたのですが、結果的にここでよかったな、とごはんで確信。

夕飯後点滴はいったんお休み。
明日も入れるため針はさしっぱなしだったのでかなり寝づらかったです。

6月22日

翌日も朝9時から促進剤再開

朝ごはんは和食
焼き魚、家だと面倒くさくて作らないので久しぶりに食べて美味さに感動。

定期的に助産師さんたちが様子を見に来てくれるも、陣痛の反応は無し。
私も特に痛みは無し。
しいて言うなら点滴の針が痛い。

点滴は最初は少量ずつで、一定時間ごとに量を増やされていきます。
そのMAX値まで増やしてもらったのにもかかわらず陣発無。
一時少量の出血と子宮口を塞いでいた粘液栓が出るものの子宮口が更に開いているわけではないので一旦仕切り直しで帰った方がいいということに。

先生曰く仕切り直しになる人は結構いるらしい。
結局病院のごはんを朝昼晩おやつまで堪能するだけのリハーサル入院になってしまいました。


6月29日

あのリハーサル入院から1週間後
次の計画無痛分娩日は7月3日と決定。
自分も3日生まれだしお揃いになるかな~なんてことを考えていた深夜

やけにお腹を下したときのような痛みが続くことに気づく

陣痛は生理痛を強めにした痛みが定期的に波のようにくる という知識はあったのですがそもそも生理痛がない人間だったのでイメージがつかめず
下痢痛だと思いトイレに何度も通い、10回目くらいであれ?陣痛?と思い始める。

6月29日は本来の出産予定日だったのでまさかな…と思いつつも
下痢痛(陣痛)が収まらない。

深夜2時
痛みが強まり眠れなくなったので陣痛カウンターを開始。
大体10分間隔で痛みが来るので陣痛を確信。
初産婦は7~6分間隔になったら産院に電話をと言われていたので
リビングのソファでひたすら修行僧のような気持ちで痛みの波を受け流していました。

朝4時頃
間隔が7分程度になるものの、今タクシー呼ぶと料金高いな…とか考える余裕がまだあり、夫が起き出す7時くらいまで耐えることに
(急に生まれちゃうこともあるのでみんなはすぐに電話してね!!!自宅出産だと手続き超大変だよ!)

朝7時
痛みが来ると一旦すべての動作が止まるくらいの痛みになってくる。間隔は6分程度
でも痛みが無い時は全然余裕だし自力で歩ける程度
夫には起き抜けに陣痛を言い渡されても冷静に準備を進めてくれました。普段から色々相談・共有していて良かった。
産院にも電話し、朝ごはんを食べたのちタクシーで向かうことに

朝8時 産院に到着
子宮口の確認をしてもらうと7㎝まで開いているとのこと。
数多の出産レポを読んでいると2㎝~8㎝に開くのを待つのがつらいという話が多かったので
あ、もうそんな開いてるの?余裕じゃん 無痛じゃなくても良かったかもな くらいに思ってました(この後地獄を見る)

既に陣発しているので麻酔科の先生が来て無痛分娩の硬膜外麻酔を処置してくれました。
背中にスーッと冷たいものが走り麻酔完了。歩けなくなるので尿カテも入れられる。
でも全然足動くんだよな。


昼12時
促進剤も効かなければ麻酔も効きづらいのか地味に痛い。
お昼ご飯を出してもらうものの、痛みを逃しているときに中華御膳はさすがに重い。
スープやあんなど食べやすいものに手を付けて陣痛の進みを待つ。

しかし陣痛の波がなかなか6分間隔から縮まらない。
ここで促進剤を再投与されました。
でもそれ効かないの分かってるんだよな…涙


昼14時
あまりに進みが悪いので先生が人工的に破水させにくる。
子宮口は相変わらず7㎝ 胎児の頭の位置もまだ高いとかで降りてくる気0

ここでギリ耐えていた血圧が爆発 陣痛の波に合わせて160とか出ちゃうように。

高血圧だと脳卒中のリスクと共に胎児への酸素供給量が減るのでしんどくなってしまうそう。
案の定赤ちゃんがしんどそうなサインが出ているといわれ帝王切開を提案されました。
こういうのは決断が早ければ早いほどいいのと、腹に傷を作る抵抗感が無かったので即了承

了承した瞬間に尻に激痛が走る。
胎児、やっと降りてくる気になったらしく急にアタックを始めだす。
羊水がなくなって焦ったのかしら…。


昼15時
無痛分娩の麻酔は子宮の収縮の痛みにはある程度効いてくれるけれど、胎児が降りてくる時にかける圧の痛みは消してくれないらしくこれが爆裂に痛い。
生理痛が分からないのでまたもや下痢痛になってしまうのですが、下剤を規定量の5倍くらい飲んだらこのくらいの痛みになる気がする。
しかも肛門のあたりが痛いのでもう出かかり気味のやつ

それを力入れないようにしなきゃいけないっていうのが無理に近い。
だって力抜いてたら下痢が出てしまう(出ません)
これが大体1分間隔くらいで来ていたので子宮口さえ開いていれば経腟でもいけた気がするのですが、既に手術了承をしてしまっていたしお医者さんたちも準備万端だったので身を任せることにしました。

このラストスパートの痛みが激しんどかったのですが、手術の麻酔を入れてもらった瞬間にスーッと消え去りめっちゃくちゃに安堵したのを覚えています。
通常出産の場合は子宮口全開大でも生まれるまで30分~1時間くらいかかるのでこの痛みを味わい続けることになります。
ラストスパート痛は10分くらいしか味わってないですがかなり消耗したので、やり切った人たちすごすぎます。

下半身の感覚が全くなくなり、切開が始まりました。
麻酔科の先生とベテラン助産師さんが両隣で声をかけ続けてくれます。
3歳の時に頭を7歳のときに喉を手術しており特に手術に恐怖はなかったのですが不安に思う人が多いんでしょうね。
先生も助産師さんもすごく優しかったです。
夫は急に手術になってしまい気が気でなかったそうな。
でも出血が止まらずそのまま亡くなる方もいるので本当に出産は命がけですね。


夕方16時
お腹を少し押しますよ~と言われてちょっと圧迫感を感じた瞬間
おめでとうございます!生まれましたよ! と息子爆誕

急に出されて心の準備が整ってなかったのか助産師さんにごそごそ体をいじくりまわされてようやく産声をあげてました。
ただパニックでちょっと呼吸が下手くそになっちゃったのか1日だけ保育器に入ってました。
パニックになると呼吸下手くそになるの私と一緒だね。そんなとこ似なくていいのに(笑)

ごそごそされている息子を遠目に見ながら産んだ実感0のまま私も腹を縫われ帝王切開が無事終了

胎盤見られなかったのだけが心残り。

急に胎盤と大量の血液がなくなったので術後は震えが止まらず30度以上ある日にもかかわらず毛布でぐるぐる巻きにしてもらっていました。
下半身の麻酔もまだ取れてないし、息子は保育器に入ってるしで誕生当日は5分くらいしか会えませんでした。

全然見られなかったな、とがっかりしていたら夫が身長体重を測られているところを動画や写真に収めていてくれました。
GJすぎる!
帝王切開だと本当に全然誕生の瞬間を満喫できないのでパートナーに記念撮影しまくってもらってください。


ということで私の出産は
分娩所要時間は陣痛の始まった0時から数えて約16時間
陣痛も無痛分娩も帝王切開もぜ~んぶ味わったフルコース出産でした。
欲張りな私にはぴったりなお産だったと思います。

とにかく無事に生まれてよかった!
母子ともに無事 はすごく恵まれた言葉だったんだな、と思います。

この後も帝王切開だったからか息子を中々自分の子と認識できずフワフワしたまま退院したり
赤子に合わせた生活でうつに戻りかけたり
と色々ありましたが、また別にお話いたします…。

さいごに

文字数見たら16000字を超えております。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
休職をしてからの妊娠出産だったのでほぼ家族以外の誰にも会えず
でも激動だった1年を誰かに聞いて欲しくてこんなにいっぱいいっぱいになってしまいました。

出産はゴールではなく始まりなのでこの後の半年間もすごく濃い時間でした。
先ほども言っていたように入院・退院後の生活や育児についても別記事で書く予定です。
そっちもいっぱいいっぱいになってるかと思いますが、もしお時間あったら目を通していただけると嬉しいです。

お産はオーダーメイドで誰一人同じ体験にはならないので全部が参考になる!とはならないとは思いますが、今後何かのタイミングでお話したことが役に立ってくれるといいな、と思います。



さて、こ~んなに長いのにここまで読んでくださった方
もはや私のファンでは?
出産祝いを贈りたいのでは?

ということでAmazonのベビーリストでも貼っておきます。
www.amazon.co.jp

送ってくださった方はX(旧Twitter)で贈ったよ!のご報告DM下されば気持ちばかりのお礼をお送りします。
こちらに▼
https://twitter.com/shinysky0753

夫も無職なので本当に気持ちばかりなのですが…
内祝いルールの半返しができないことをご了承いただけるならぜひ援助していただけますと助かります…!