空とバニラ

ふつうってむずかしい

激動2022年後半~2023年前半*妊娠出産レポ*

はじめに

はじめましての方ははじめまして。
お久しぶりの方は超お久しぶりです。

MIS.Wでは50代CG研で日和という名前で活動をしていました。
卒業して早4年 なんなら5年経とうとしているとか…...
現役の方に私のことを知っている人はもう誰もいないと思うのですが、MIS.WのXアイコンが私のイラストのままなので、たまに見かけてはほくそ笑んでたりします。


さて、最近私の周りは結婚ラッシュで、おめでたい話が飛び交っております。
もう20代も後半中の後半に入り、今後の身の振り方を考える人も多くなってきたってことですかね。

結婚し、パートナーとしばらく生活を共にしていると次は子どもについて考えることになるんじゃないかな、と思います。

正直今は子を持つことに対しての逆風が吹き荒れていますし、メリット・デメリットとかで考え出すと夫婦二人だけの生活の方が魅力的に思えるのが自然じゃないかな~と思います。
DINKsってやつですね。
実際私もそのつもりでしたし、夫に結婚する際に子どもは望んでいないことを承諾してもらったうえで結婚しました。


ところが、今いるんですよね。
本当に人生分からんな~と思います。


今回は
・子を持つことに決めるまで
・妊娠中の変遷
・出産レポ
のトピックスで書こうと思います。

正直最初の話題は心身ともにモヤついてるだけの話で長いし面白くないのでたたんでおきます。(笑)
同じようにどうしようか悩んでいる方やモヤつきに興味がある方、時間に余裕がある方は読んでみてください。


妊娠出産って女性なら当事者として、男性なら支えるパートナーとして誰でも体験する可能性のあるイベントなのに、
え、知らなかった…もっと先に教えておいてくれよ~!
と思う事が多々あったのでその辺についても皆様の今後の参考になるように書き連ねておきます。(私が無知すぎたというだけかも!)


子を持つことに決めるまで

妊娠中の変遷

子を持つことに決めるまで も読んでくださったみなさま
お待たせいたしました!

ここから本編です。


2022年11月~2022年12月 妊娠初期

さて検査薬の陽性が分かってすぐにしたことは以下
・今飲んでいる薬が禁忌薬でないかの薬局への問い合わせ
・ちゃんとした検査をするために産婦人科の予約

妊娠初期中のハイライトは
・心拍確認
・初妊婦健診
・つわり
です。


今飲んでいる薬が禁忌薬でないかの薬局への問い合わせ

妊娠中・授乳中は胎盤や母乳を通して薬の成分が赤ちゃんに入るため発育に危険な成分が含まれている薬は飲めなくなります。

それを禁忌というのですが、ぶっちゃけ禁忌じゃなくても薬の使用はなるべく控えてという状態になります。

禁忌じゃない薬は基本的に赤ちゃんへの影響よりも母体に投薬しないことの方がデメリットである場合のみ許可されることになります。
処方してもらっても「赤ちゃんへの影響はないわけじゃない」という不安を抱えることになるので、基本的に健康体でいるのが一番です。

ちなみに飲む薬だけでなく、目薬や湿布などのあらゆる処方薬が影響の対象になるので、処方してもらう際は必ず妊娠・授乳中であることを伝えて受診するか、通っている産婦人科で診てもらい処方してもらうのが一番です。


私が飲んでいたトリンテリックスと桂枝加竜骨牡蛎湯という漢方は禁忌ではないものの、後述するつわりが悪化するので結果的に投薬を中止しました。


ちゃんとした検査をするために産婦人科の予約

よく見るスティック状の検査は簡易的なもので陽性が出たら必ず産婦人科で診てもらわなければなりません。

受精は受精でも子宮外の卵管等に受精してしまう子宮外妊娠だと命に関わるからです。

そんでこの産婦人科の予約がかなり大変でした。


基本的に妊婦検診を受けたところで出産までできるとカルテがあるので安心だし楽なのですが、都内は土地が狭いからか、中々入院までできるところが無く、あったとしてもみんなそこに集中するので既に出産用の予約は埋まってるなんてこともありました。

あと病院が小さいとそれだけ設備も限られることになり、双子等の多胎や肥満・高血圧等の持病があるハイリスク患者は対応ができないため門前払いを食らうこともあります。

私の生まれた産院はBMI30以上になると健診途中でも転院を余儀なくされるとかで諦めました。
世知辛い。


ちなみに初診予約をする際は基本的にどこも電話です。
これもめちゃくちゃハードルが高かった。
レストランも電話しか予約ができない店だと諦めるレベルに電話が苦手なので本当にしんどかった。
でも命がかかっているので致し方なし。

あとは最終月経の開始日を聞かれます。
これは最終月経開始日を0日として妊娠期間を数え、出産予定日を計算するためです。
大体月経が来ず検査をしている時点で1か月くらい経っており記憶が曖昧になるので不順の人ほどアプリかなんかでメモとっておいた方がいいです。マジに。

妊娠発覚時から1か月、2か月とカウントするのかと思っていたので、受診時はすでに妊娠2か月目ということになり、あと半年ちょいで子どもがいる生活になる急変っぷりに驚きました。
十月十日のうちの2か月、もう過ぎてんの!?って。


余談ですが…
さよなら絶望先生」で11月4日生まれの先生が十月十日逆算すると12月25日のクリスマスベイビーで絶望する という話がありました。あれは偽ですね。
12月25日に受精をしたと考えると最終月経日は2週間前の12月10日前後
そうなると出産予定日は9月15日前後となります。
11月4日生まれはバレンタインベイビーかな。



結局すでに出産予定月の入院予約はキャンセル待ちになるものの、家から行きやすくてネット予約もできる綺麗な病院に予約を取りました。
手ぶら入院できるくらい設備が整っているのも良かった。まあ入院キャンセル待ちなんですけど。


心拍確認

11月8日 妊娠6週目 産婦人科で初めてのエコー
あのお腹にあてて見るエコーはお腹が大分大きくなってきてからということを初めて知る。

経腟エコーでまずはきちんと子宮内に赤ちゃんがいるかどうかを調べます。
胎嚢と胎芽、卵胞嚢を確認
ここで「おめでとうございます 赤ちゃんいますよー」と先生から各部位の説明を受けました。
胎芽という名にふさわしく、豆粒みたいな何かが白く映っており、この時点ではまだ私も夫も実感0 ふーん?くらいな反応。

子宮内妊娠が確認できたら次は心拍の確認です。
胎芽の真ん中でチカチカ点滅しているものがあり、それが心臓とのこと。
先生がカーソルを心臓に合わせると診察室内にドゴンドゴンと脈打つ音が響き
そこで あ、生き物だ と妙に感動。
豆粒からこんなしっかりした心臓の音が鳴るんだ と改めて命であることを実感しました。

お医者さまから母子手帳取得許可が出たのでその日のうちに母子手帳をもらいに市役所へ。
健診に使う補助券についてや、生活の注意事項を聞き手帳をもらいました。


後々知ったのですが医師によっては10週程度をすぎないと母子手帳取得のGOサインを出してくれないところもあるそうです。
というのも12週目までは流産の確率が13~14%程度あるらしく、心拍の確認ができない、もしくは確認できていても停止している等で早期流産になる子が10人に1人はいるということになります。
結構多いですよね。
妊娠したらよっぽどのことが無い限り普通に生まれてくる なんてのんきなこと考えてましたが、存外何事もなく安全にお産までたどり着ける方がレアなのかもしれません。


医師からGOサインが出るくらいには今のところ問題が無い状態なのだろうとホクホク顔で帰ろうとしたその時
「お会計36800円です」
え?なんて?


初妊婦健診

これも知らなかったんですけど、妊娠出産に関わる健診費用は保険外で自己負担なんですね。
妊娠は病気じゃない し 母子の健康状態を調べるものなので人間ドッグとかと同じ扱いってことなんでしょう。

理屈はわかる

でも任意の人間ドッグとちがってほぼ強制の健診なのでどうにか保険にしてほしい!!
切実に。

あと 妊娠は病気じゃない は病気じゃないから治療不可な心身の不調に耐えるしかない という意味だと思います。
絶対に。


初めての妊婦健診は
赤ちゃんの発育に問題がないか
発育に問題が出る病気を母体が持っていないか
をエコーや採血で検査していきます。

この採血があるとお値段がバーンと跳ね上がるのですが、
市の補助券使っても手出し15000円くらいありました。泣


この補助券も自治体によってまちまちだし、産院の方のお値段もまちまちなので、人によっては補助券を出せば手出し0円とか小銭程度の支払いで済むという人もいます。
私の産院はエコー検査のみの日に補助券出しても5000円は手出しがあったので月1万円は絶対に病院代がかかることになりました。
休職中の身には結構痛い出費でした。

ただ、高いだけあってエコーは毎回録画動画でくれたり12週以降は白黒2Dだけじゃなく、3Dの映像も出してくれるところでした。
エコー写真は感熱紙で劣化してしまうので、記念にもらえるなら動画の方がおすすめです。


つわり

無知すぎるあまり、つわりってドラマとかでみる
ウッとなって流しとかにちょっと吐く
このくらいなイメージで1週間くらいで終わるもんだと勝手に思ってたんですよね。

とんでもなかった。

つわりは基本妊娠6週ごろから16週くらいまであるもので、2か月半くらい続くものでした。
全くないという人もいれば出産するまでずっと症状がある人もいて症状も個人差があります。
吐くのが止まらない人もいれば食べていないと気持ち悪い人
臭いに敏感になりツラい人、よだれが止まらなくなり気持ち悪い人
と気持ち悪さのバリエーションがめちゃくちゃあります。

私は6週ごろに胃がむかむかしだし、
8週ごろには食道の弁が機能しなくなったのか少し前傾になるだけ全て出ちゃうようになりました。
起きてても寝てても常に胃が消化不良な感じで乗り物酔いに近い感覚。
薬でどうにかできないし、特に解消法があるわけでもないのですが、
「つわり いつまで」「つわり 改善法」とかを無限に調べてました。

蒸しささみやブロッコリー、水道水は吐き気が強くなり
インドカレーやピザ、マクドナルドのポテトなどの油分が多いものは平気という謎っぷり
こんな状況でもダイエット食はイヤでデブ食がいいと申すか。
あとご飯派だったのですが圧倒的にパン派になりました。コンビニのタマゴサンドにお世話になりまくり。

ピークは12週ごろ。食べれはするので食べては吐きを繰り返し4~5㎏痩せました。ラッキー。
クリスマスケーキは意地で食べ、体に吸収させました(笑)

2023年になるとつわりも2022年に置いてきたのかピタっとよくなり1月中にはトンカツ定食をペロっと食べられるようにまでなりました。
後期には後期づわりがまたやってくるのですが、ひとまずごはんをまともに食べられることにとてつもなく感動しました。

あとつわりで苦しんでいるときは身体的苦痛が強すぎてうつ状態の罪悪感とか希死念慮とかのメンタル的な症状がかなり改善しました。
そんなこと考えている暇ないくらい気持ち悪かったので。
あと、どんなに長くても7月には解放される見込みのある苦しさだったので、全く終わりの見えなかったうつより全然気持ち的に楽だったんですよね。


2023年1月~2023年3月 妊娠中期

妊娠16週にもなると胎盤が完成し、安定期というものに入ります。
流産の確率がぐっと減り、22週以降であれば万が一生まれてしまっても医療でなんとか生きられる可能性が高くなります。
赤ちゃんは体の器官のほとんどができあがり肺の最終調整に入ります。

妊娠中期のトピックスは
・夫無職になる
・夫婦の思い出作り
・ベビーグッズ爆買い
でしょうか。

夫無職になる

子無し夫婦を承諾して結婚してくれた夫ですが、実はかなりの子ども好き。
此度の妊娠も実はかなり嬉しかったようで子育てに参加する気満々でした。
一緒にたまごクラブを読み、ベビーグッズの下調べをし、妊娠中の栄養管理をしたりとかなり積極的にサポートしてくれました。

でも男性の育児参画というのはまだまだというのが現実で零細企業の工場勤務だった夫は育児休暇が取れそうにないうえに、見通しの立たない長時間勤務が相当イヤだったのか2月末に会社を辞めてしまいました。

え~~~~~!私も休職中だし、収入傷病手当と失業手当のみ~!?やば~~
とは思いましたがもう辞めちまったものは仕方ないのと、元々夫の給料は全て貯金に回していたので、しばらくはなんとかなるか...と謎の楽観モードに入り承諾してしまいました。

この手当生活、贅沢はできないものの老夫婦のような生活を満喫できすごく良かったです。
午前中に二人で家事等を済ませ、午後はのんびり散歩。
妊婦健診やパパママ学級なんかのイベントも全て二人で参加できプレパパ準備としては完璧だったと思います。
やっぱり労働は悪なんだよなぁ。

まともな企業なら男性の育児休暇は申し出があった時点で説明が義務付けられています。
し、22年10月から産後8週間のうち4週間休暇を取得できる産後パパ育休なんかも新設されました。
奥さんの退院後に合わせて1か月取得できると一番大変な時期を二人で支えあえてとてもいいと思います。


......夫、23年12月現在まだ無職です。さすがにそろそろ就職してくれんと困るぜ。


夫婦の思い出作り

夫も暇になったことだし、私も安定期に入り体調も大分落ち着いたので子どもができると中々できなくなることをやりつくしました。

・ちょっといいレストランでコースディナー
 赤ちゃんがいると時間がかかるコースや、そもそも静かなオシャレレストランには入れなくなります。

・焼肉、鉄板焼きのお店
 網や鉄板がテーブルにある店は触るなと言ってちゃんと触らない年齢になるまで危なくて連れていけません。

・のんびり旅行
 子どもがいると子どものための旅行コースになります。長距離の移動やホテルでのんびりみたいなことはさせてくれなくなるので今のうちです。

・ウィンドウショッピング
 子どもがいると子どものための買い物になります。大人の周りたい店なんてつまらなくて回っちゃくれない。(自分もそうだった)

・映画
 映画館は子どもがある程度大きくならないといけないし、暗いのや大きい音を怖がるような子だとなおさら行けなくなります。

・温泉、入浴施設
 多くの入浴施設がオムツの取れていない子や小学生未満の入場ができなかったりします。
 仮に入れたとしても子連れだとのんびり湯につかるなんてこともしばらくできないので満喫しておきました。


2月末に学生で混む前に、とディズニーランドにも行ったのですが妊婦さんはほとんどのアトラクションに乗れないので、ちょうどタイミングよくやっていたホーンテッドマンションの謎解きで園内を歩き回って楽しみました。
何年後になるか分からないのですが、今度はシーに行ってソアリン乗りたいです…。

ベビーグッズ爆買い

身体も心も万全になったとなれば次は環境を整える番です。

多くのベビーグッズは生まれてから様子見がいい、と今となっては思うのですがベビーカーやチャイルドシート、ベビーベッドなんかの大物は結構値段もするので、セールのタイミングで気に入ったものが安くなってるのなら産前に買っちゃうのでもアリだと思います。

2月3月はベビーカーの新しいモデルが出る直前だからかセールになってました。
以下産前に買いそろえたベビーグッズです。

・ベビーカー 新生児から乗れるタイプ
・抱っこ紐 新生児から使えるタイプ
・ベビーベッド
・ベビー布団
・沐浴用バス
・ガーゼ、タオル
・新生児用肌着 2セット分
・50~70㎝のベビー服 3着
・おくるみ
・ベビー用洗剤
・保湿剤
・おしりふき
・哺乳瓶 1本

この中でベビーカー以外は産後すぐ使い始めました。
ベビーカーは6か月になる今もあんまり使ってないのです。
都内だと道が狭いし、電車も混んでて中々乗り入れる勇気がないので…。
腰が据わった後に乗れるB型ベビーカーの購入で全然良かったな、と思います。

あとオムツも生まれてからの購入がおすすめです。
出生体重によってオムツのサイズが決まるのですが、2500g以下だとSSサイズ 3000gくらいだと新生児サイズ 4000gくらいだと新生児サイズの出番が短い みたいに必要なオムツが生まれるまで分からないので産後パパに買ってもらって用意してもらうのがおすすめです。

ベビーカー、抱っこ紐、チャイルドシートは使う頻度が高い場合、必ず店舗で試させてもらうのがいいです。
雑誌やサイトで人気の品でもいざ使ってみると自分には使い勝手が悪いとかあるので…。
抱っこ紐の装着はお腹が出るとしにくくなるので妊娠後期に入る前がオススメです。


この買い物で大体10万円くらいは消し飛びました。
子供用品、小さいくせに値段は小さくないので要注意です。



2023年4月~2023年6月 妊娠後期

いよいよ出産もさしせまってきた妊娠後期
赤ちゃんの体重も1㎏⇒3㎏まで急成長しました。
かなりお腹が出るようになり胎動もお腹の上からでも波打つのが分かるくらい激しくなります。

・体重管理と血圧管理
・緊急搬送
・入院準備
が後期トピックスです。物々しくなってきました。

体重管理と血圧管理

数多の妊婦さんを悩ませる体重管理
妊娠中は赤ちゃん、胎盤、羊水合わせて5kgくらいあるのですが、それを含めてだいたい10kgくらいに体重増加を収めてと言われます。

でもこれ、体重が標準レベルの人の話です。

私は入社後ストレスかなんなのか大学時代から20kg増量し、妊娠スタート時に80kgありました。BMIも30越え肥満++です。
で、増加は5㎏以内にという話になりました。つまり赤子以外お前は一切増やすなという宣告です。
当たり前ですね。

で、妊娠後期にどうなったか
なんと同じ80㎏!
つわりで4~5㎏落ちていた状態をキープし、なんとか赤ちゃんのみ体重を増やしてもらうことに成功しました。

妊娠中はほとんどの人が食欲増進し体重管理がめちゃくちゃに難しいので体重管理が上手くいっていると助産師さんたちからどちゃくそに褒めそやされます。
嬉しい。

でも私の場合うつで心身が異常な状態で妊娠スタートし、妊娠によるホルモンバランスの乱高下で普通の人ならメンタルを崩すところを異常状態に異常状態が掛け合わさり正常状態になったのか、仕事をしていた時のような異常食欲は全くなく、赤ちゃんで胃が圧迫されていることもあり、かなり小食になりました。
このおかげで産後8㎏の減量に成功しました。やったー!


しかし喜んだのもつかの間。
血圧が結構ギリ。
上130下80超えると要注意になるのですが、毎回128とか123とか。
赤ちゃんがありとあらゆる臓器を圧迫しまくるのでどうしても血圧が上がり頻脈になります。
結局この血圧ギリ状態のせいで出産時大変なことになるのですが、妊娠中はなんとか散歩をしまくったり水を飲みまくったりでギリ正常を保ち続けました。


緊急搬送

血圧ギリ状態が良くなかったのか、妊娠中は推奨されていない仰向け姿勢だったのが良くなかったのか
出産を間近に控えた6月中旬の夜中
突如左目の視界が盲点のようにかけ、頭がぐらぐらとめまいのような症状が。
次第にサーっと血の気の引く感じがし全身に悪寒、手先の痺れや息苦しさが出るように。

このまま寝たらなんかもう起きれない気がする
と感じ救急相談の上救急車を呼ぶことに。

病院に着くころには頭痛のみで大分症状は落ち着いていたため、かなり申し訳ない気持ちになりました。

25年ぶりの救急車だったのですが、妊娠中だと基本的に通っている産婦人科にしか行けないっぽいです。
母体に何かあり、胎児にも影響があった時に産婦人科じゃないと設備がないからかもしれません。
無論産婦人科に脳を診る設備はないので、正確な診断はされず点滴だけ打ってもらい朝方まで休ませてもらって帰りました。

おそらく脳貧血とパニックで過呼吸起こしていただけだとは思うのですが、血圧がギリだったこともあり、脳卒中の可能性も否めず。
機会があったら早めに脳ドッグ行っておきたいです。

入院準備

妊娠37週目に入るともういつ生まれてもおかしくない正期産に入ります。

緊急搬送されたこともあり、マジで何があるか分からない と入院準備を進めました。

産院によって用意されているものがまちまちなのですが、基本的に入院時は大荷物になります。

経腟分娩ならば大体5泊6日程度
帝王切開ならば9泊10日程度になります。

その期間中の下着やタオルとなるとかなり嵩張って大変でした。
可能なら面会時に着替えの持ち帰りを誰かに頼めると楽です。

私の産院では以下を用意してくれていました。
・パジャマ
・お産用パッド
・スリッパ
・シャンプー等のアメニティ
・おしりふき
・オムツ

そのうえで自分で持っていったものは以下
・下着
・タオル
・ホットアイマス
・着圧ソックス
・スキンケア用品
・退院時の服
・退院時の赤ちゃんの服
・沐浴用ガーゼ
・マスク
・延長コード
・書類用ファイル
・筆記用具
母子手帳
・ペットボトル用ストロー
・貴重品

タオルがね、めちゃくちゃ嵩張るんですよ。
今見たら私がお世話になった産院はタオルの貸し出しも始めたらしいです。
素晴らしい。

お産中は荷物は病室に運ばれてしまうので、分娩中も使いたいペットボトルストローや汗拭きタオル、貴重品、スマホ充電器等は小さいバッグに小分けにして分娩室に持ち込めるようにすると便利でした。

このお産中の下着、悪露を受け止めるための分厚い産褥パットを付けやすい産褥ショーツを指定されるのですが、悪露が収まるまでの1か月間しか使わないのに結構な枚数を用意しなきゃいけないので地味な出費でムカつきます。やっすいやつでいいです。

私はギリギリまでサボってしまったのですが、本来は妊娠後期に入ったらすぐ準備しておくといいです。
いつ破水するか分かりませんし、胎動が少なく心配で診てもらったら緊急出産等もあり得ます。
22週を過ぎたら死産でない限り生まれた瞬間に育児がスタートするので心の準備と一緒に用意を早めにしておくと安心です。


出産レポ

6月21日

血圧がギリなこともあり、パニックを起こすと過呼吸になるなど通常出産に耐えられないのではと思い無痛分娩を予約していました。

私のお世話になった産院では無痛分娩は計画分娩であらかじめ日を決めてその日に促進剤をうち、麻酔をかけながら陣痛を待つという方式でした。

21日に入院し、22日出産の予定でした。

21日当日に病院に向かい、まずは子宮口の検査。
出産は子宮口が10㎝まで開くといきんでヨシになります。
それより開いていない場合は陣痛が来ていても赤ちゃんの頭が産道に入っていけないのでいきんではいけないのです。
出産は小さな穴から無理くり出すのが痛いというイメージだったのですが、子宮がギューッと収縮して出そうとしているのに、子宮口が開ききるまでは力をいれてはいけないというのが地獄なのです。
なんでここ連動してないんだろうね。収縮始めたらさっさと全開大になってほしいもんです。

んで検査の結果3㎝開いているとのこと。
まったく開いていないとここに器具を入れまくってむりやりこじ開けることになります。
これも結構痛いらしい。
ある程度開いていたのでこの日は促進剤を打って様子見。

朝10時から促進剤を入れ始めたのに18時の夕飯時点で音沙汰無し。
雲行きが怪しくなってくる。

病院のごはんは栄養バランスもばっちりなのに、見た目も味もすごく良くてかなり嬉しくなりました。
初診を受けていた産院は結局キャンセル待ちが空かず、別の病院に転院していたのですが、結果的にここでよかったな、とごはんで確信。

夕飯後点滴はいったんお休み。
明日も入れるため針はさしっぱなしだったのでかなり寝づらかったです。

6月22日

翌日も朝9時から促進剤再開

朝ごはんは和食
焼き魚、家だと面倒くさくて作らないので久しぶりに食べて美味さに感動。

定期的に助産師さんたちが様子を見に来てくれるも、陣痛の反応は無し。
私も特に痛みは無し。
しいて言うなら点滴の針が痛い。

点滴は最初は少量ずつで、一定時間ごとに量を増やされていきます。
そのMAX値まで増やしてもらったのにもかかわらず陣発無。
一時少量の出血と子宮口を塞いでいた粘液栓が出るものの子宮口が更に開いているわけではないので一旦仕切り直しで帰った方がいいということに。

先生曰く仕切り直しになる人は結構いるらしい。
結局病院のごはんを朝昼晩おやつまで堪能するだけのリハーサル入院になってしまいました。


6月29日

あのリハーサル入院から1週間後
次の計画無痛分娩日は7月3日と決定。
自分も3日生まれだしお揃いになるかな~なんてことを考えていた深夜

やけにお腹を下したときのような痛みが続くことに気づく

陣痛は生理痛を強めにした痛みが定期的に波のようにくる という知識はあったのですがそもそも生理痛がない人間だったのでイメージがつかめず
下痢痛だと思いトイレに何度も通い、10回目くらいであれ?陣痛?と思い始める。

6月29日は本来の出産予定日だったのでまさかな…と思いつつも
下痢痛(陣痛)が収まらない。

深夜2時
痛みが強まり眠れなくなったので陣痛カウンターを開始。
大体10分間隔で痛みが来るので陣痛を確信。
初産婦は7~6分間隔になったら産院に電話をと言われていたので
リビングのソファでひたすら修行僧のような気持ちで痛みの波を受け流していました。

朝4時頃
間隔が7分程度になるものの、今タクシー呼ぶと料金高いな…とか考える余裕がまだあり、夫が起き出す7時くらいまで耐えることに
(急に生まれちゃうこともあるのでみんなはすぐに電話してね!!!自宅出産だと手続き超大変だよ!)

朝7時
痛みが来ると一旦すべての動作が止まるくらいの痛みになってくる。間隔は6分程度
でも痛みが無い時は全然余裕だし自力で歩ける程度
夫には起き抜けに陣痛を言い渡されても冷静に準備を進めてくれました。普段から色々相談・共有していて良かった。
産院にも電話し、朝ごはんを食べたのちタクシーで向かうことに

朝8時 産院に到着
子宮口の確認をしてもらうと7㎝まで開いているとのこと。
数多の出産レポを読んでいると2㎝~8㎝に開くのを待つのがつらいという話が多かったので
あ、もうそんな開いてるの?余裕じゃん 無痛じゃなくても良かったかもな くらいに思ってました(この後地獄を見る)

既に陣発しているので麻酔科の先生が来て無痛分娩の硬膜外麻酔を処置してくれました。
背中にスーッと冷たいものが走り麻酔完了。歩けなくなるので尿カテも入れられる。
でも全然足動くんだよな。


昼12時
促進剤も効かなければ麻酔も効きづらいのか地味に痛い。
お昼ご飯を出してもらうものの、痛みを逃しているときに中華御膳はさすがに重い。
スープやあんなど食べやすいものに手を付けて陣痛の進みを待つ。

しかし陣痛の波がなかなか6分間隔から縮まらない。
ここで促進剤を再投与されました。
でもそれ効かないの分かってるんだよな…涙


昼14時
あまりに進みが悪いので先生が人工的に破水させにくる。
子宮口は相変わらず7㎝ 胎児の頭の位置もまだ高いとかで降りてくる気0

ここでギリ耐えていた血圧が爆発 陣痛の波に合わせて160とか出ちゃうように。

高血圧だと脳卒中のリスクと共に胎児への酸素供給量が減るのでしんどくなってしまうそう。
案の定赤ちゃんがしんどそうなサインが出ているといわれ帝王切開を提案されました。
こういうのは決断が早ければ早いほどいいのと、腹に傷を作る抵抗感が無かったので即了承

了承した瞬間に尻に激痛が走る。
胎児、やっと降りてくる気になったらしく急にアタックを始めだす。
羊水がなくなって焦ったのかしら…。


昼15時
無痛分娩の麻酔は子宮の収縮の痛みにはある程度効いてくれるけれど、胎児が降りてくる時にかける圧の痛みは消してくれないらしくこれが爆裂に痛い。
生理痛が分からないのでまたもや下痢痛になってしまうのですが、下剤を規定量の5倍くらい飲んだらこのくらいの痛みになる気がする。
しかも肛門のあたりが痛いのでもう出かかり気味のやつ

それを力入れないようにしなきゃいけないっていうのが無理に近い。
だって力抜いてたら下痢が出てしまう(出ません)
これが大体1分間隔くらいで来ていたので子宮口さえ開いていれば経腟でもいけた気がするのですが、既に手術了承をしてしまっていたしお医者さんたちも準備万端だったので身を任せることにしました。

このラストスパートの痛みが激しんどかったのですが、手術の麻酔を入れてもらった瞬間にスーッと消え去りめっちゃくちゃに安堵したのを覚えています。
通常出産の場合は子宮口全開大でも生まれるまで30分~1時間くらいかかるのでこの痛みを味わい続けることになります。
ラストスパート痛は10分くらいしか味わってないですがかなり消耗したので、やり切った人たちすごすぎます。

下半身の感覚が全くなくなり、切開が始まりました。
麻酔科の先生とベテラン助産師さんが両隣で声をかけ続けてくれます。
3歳の時に頭を7歳のときに喉を手術しており特に手術に恐怖はなかったのですが不安に思う人が多いんでしょうね。
先生も助産師さんもすごく優しかったです。
夫は急に手術になってしまい気が気でなかったそうな。
でも出血が止まらずそのまま亡くなる方もいるので本当に出産は命がけですね。


夕方16時
お腹を少し押しますよ~と言われてちょっと圧迫感を感じた瞬間
おめでとうございます!生まれましたよ! と息子爆誕

急に出されて心の準備が整ってなかったのか助産師さんにごそごそ体をいじくりまわされてようやく産声をあげてました。
ただパニックでちょっと呼吸が下手くそになっちゃったのか1日だけ保育器に入ってました。
パニックになると呼吸下手くそになるの私と一緒だね。そんなとこ似なくていいのに(笑)

ごそごそされている息子を遠目に見ながら産んだ実感0のまま私も腹を縫われ帝王切開が無事終了

胎盤見られなかったのだけが心残り。

急に胎盤と大量の血液がなくなったので術後は震えが止まらず30度以上ある日にもかかわらず毛布でぐるぐる巻きにしてもらっていました。
下半身の麻酔もまだ取れてないし、息子は保育器に入ってるしで誕生当日は5分くらいしか会えませんでした。

全然見られなかったな、とがっかりしていたら夫が身長体重を測られているところを動画や写真に収めていてくれました。
GJすぎる!
帝王切開だと本当に全然誕生の瞬間を満喫できないのでパートナーに記念撮影しまくってもらってください。


ということで私の出産は
分娩所要時間は陣痛の始まった0時から数えて約16時間
陣痛も無痛分娩も帝王切開もぜ~んぶ味わったフルコース出産でした。
欲張りな私にはぴったりなお産だったと思います。

とにかく無事に生まれてよかった!
母子ともに無事 はすごく恵まれた言葉だったんだな、と思います。

この後も帝王切開だったからか息子を中々自分の子と認識できずフワフワしたまま退院したり
赤子に合わせた生活でうつに戻りかけたり
と色々ありましたが、また別にお話いたします…。

さいごに

文字数見たら16000字を超えております。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
休職をしてからの妊娠出産だったのでほぼ家族以外の誰にも会えず
でも激動だった1年を誰かに聞いて欲しくてこんなにいっぱいいっぱいになってしまいました。

出産はゴールではなく始まりなのでこの後の半年間もすごく濃い時間でした。
先ほども言っていたように入院・退院後の生活や育児についても別記事で書く予定です。
そっちもいっぱいいっぱいになってるかと思いますが、もしお時間あったら目を通していただけると嬉しいです。

お産はオーダーメイドで誰一人同じ体験にはならないので全部が参考になる!とはならないとは思いますが、今後何かのタイミングでお話したことが役に立ってくれるといいな、と思います。



さて、こ~んなに長いのにここまで読んでくださった方
もはや私のファンでは?
出産祝いを贈りたいのでは?

ということでAmazonのベビーリストでも貼っておきます。
www.amazon.co.jp

送ってくださった方はX(旧Twitter)で贈ったよ!のご報告DM下されば気持ちばかりのお礼をお送りします。
こちらに▼
https://twitter.com/shinysky0753

夫も無職なので本当に気持ちばかりなのですが…
内祝いルールの半返しができないことをご了承いただけるならぜひ援助していただけますと助かります…!